禁煙をしてみたい方 お気軽にご相談ください。
喫煙は「ニコチン依存症」という立派な病気です。
タバコを止められないのはタバコに含まれているニコチンという成分が大変強い依存性を持っているからです。
禁煙補助薬によりタバコを吸ってしまう習慣、クセと禁煙した時の辛さ和らげ禁煙に導きます。
『マイクロCOモニター』で測定します
タバコの煙に含まれる有害物質の一酸化炭素をどれくらい体内に取り込んでいるかを測定します。
治療方法
- ●『ニコチン依存症』と診断された方は、保険診療で薬を使った禁煙治療を行うことが可能です。※保険外診療での禁煙治療も可能です。
- ●保険診療で治療を受ける場合はスクリーニングテストが必要となります。
禁煙補助薬は2種類あります。
禁煙補助薬には貼り薬ニコチンパッチ(ニコチネルTTS®)と内服薬(チャンピックス®)の2種類あります。どちらの薬剤を使用しても、禁煙に伴うニコチン離脱症状を緩和し楽に禁煙できます。
ニコチンパッチ(ニコチネルTTS®)
ニコチンを含むシールタイプの貼り薬で、皮膚に1日に1枚貼ります。
少しずつ小さなサイズへと量を減らしていく事で、離脱症状を抑制し禁煙します。
スタート時から禁煙を開始します。
貼りながら喫煙するとニコチン過量となり、不整脈などの副作用が起こる可能性があります。
貼付部の痒みやかぶれやすい人などには使いにくいです。
バレニクレン(チャンピックス®)
ニコチンを含まない飲み薬です。
喫煙の快感は、ニコチンによるドパミン放出によると考えられています。
チャンピックス®は、ニコチンの働きを妨げ、ニコチンより弱い刺激で少量のドパミンを放出させ、禁煙に伴う離脱症状やタバコに対する欲求を軽減します。
またタバコを吸っても満足感が得られにくくなり、タバコを吸ってもおいしくないと、吸いたいと思わなくしていく事で禁煙します。
チャンピックスを服用後に、めまい、傾眠、意識障害等の症状があらわれ、自動車事故に至った報告もあります。
事故を防ぐために、チャンピックスを服用した場合は自動車運転等の危険を伴う機械の操作に従事しないよう注意する旨の通知が出されました。
チャンピックス錠を服用中の方は、自動車の運転などの危険を伴う機械の操作をしないでください。
自動車の運転業務に従事している、または通勤等で運転をする方には、ニコチンパッチを処方します。
禁煙スケジュール
ニコチンパッチ(ニコチネルTTS®)
ニコチンパッチ(ニコチネルTTS®)は8週間使用し、チャンピックスは12週間内服し続けます。
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- ニコチネルTTS30®
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1日1枚
4週間使用 - 最初の4週間は一番大きいニコチネルTTS30を使います。
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- ニコチネルTTS20®
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1日1枚
2週間使用 - 次の2週間はニコチネルTTS20を使います。
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- ニコチネルTTS10®
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1日1枚
4週間使用 - そして最後の2週間は一番小さいニコチネルTTS10を使います。
バレニクレン(チャンピックス®)
チャンピックス®は、1週目に漸増しながら、1日2回※12週間投与する経口薬です。
(※1週目は、下に示したように漸増)
- 1週禁煙の開始予定日を決め、その1週間前から服用します。
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- ●第1~3日目は0.5mgを1日1回食後に服用します。
- ●第4~7日目は0.5mgを1日2回朝夕食後に服用します。
※この間(最初の1週間)は喫煙しても構いません。
- 2週8日目に喫煙を開始します。
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- ●第8日目以降は1mgを1日2回朝夕食後に服用。服用期間は12週間。
- 12週〜24週必要に応じて延長投与も可能です。
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※禁煙に成功した患者には、長期間の禁煙をより確実にするために、必要に応じて1mg錠を1日2回、12週間にわたり延長投与することができます。