睡眠時無呼吸外来のご案内
「いびき」や「睡眠中に息が止まっている」、「日中の強い眠気」、「夜中に何度も目が覚める」、「起床時の頭痛」、「夜間頻尿」、「集中力の低下」などの症状はありませんか?
心当たりのある症状があれば、一度ご相談ください。
睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠中に何度も呼吸が止まったり、止まりかけの弱い低呼吸が繰り返される病気です。
重大な問題として良質な睡眠がとれないために眠気、居眠りにより交通事故を引き起こすなど大きな問題となっています。
また、睡眠中に体内の酸素量が不足しがちになることで全身のさまざまな部位に負担をかけ、放置しておくと心筋梗塞や脳卒中など命に関わる合併症を引き起こしやすくなることも分かっています。
原因
肥満や顎が小さいこと、扁桃(へんとう)肥大なども加わって、睡眠中にのどの空気の通り道が狭くなったり、ふさがってしまうことが原因です。
よくある症状
- いびき
- 睡眠中に息が止まっている
- 日中の強い眠気
- 何度も目が覚める
- 起床時の頭痛
- 夜間頻尿
- 集中力の低下
- など
検査方法
睡眠時無呼吸の診断には、睡眠中の呼吸の観察が必要です。
ご自宅で行う簡易検査と病院で一泊入院して行う終夜睡眠ポリソムノグラフィー検査があります。
簡易検査で、明らかに治療が必要な睡眠時無呼吸症候群であると診断された場合(AHI(検査結果でわかる睡眠時無呼吸の重症度)が40以上の場合)、直ぐに治療を検討することとなります。
簡易検査で、AHI(検査結果でわかる睡眠時無呼吸の重症度)が20以上40未満であった場合、さらなる精密検査が必要になります。終夜睡眠ポリソムノグラフィー検査という無呼吸に加えて、脳波・筋電図・体位・体動等も測定します。
当院では、睡眠時無呼吸症候群が疑わしい場合には、ご自宅で簡単に行える簡易検査を行い、必要に応じてポリソムノグラフィー検査をお勧めしています。
治療方法
重症度の高い方には、睡眠中の気道の閉塞を防ぐ治療法CPAP:シーパップ療法(経鼻的持続陽圧呼吸療法)を行います。
これは、就寝時に鼻に装着したマスクに圧を加えた空気を送り込むもので、安全で長期効果も優れています。
耳鼻咽喉科の手術が適している方もいます。軽症の方はマウスピースで治療します。
当院では、重症の睡眠時無呼吸症候群と診断された方には、CPAP:シーパップ療法を導入して管理することができます。